俳句の旅
このサイトでは、ごく内輪の句会「杉恭白の会」に集うの俳句や漢俳を紹介します。下手の横好きですが、それでも「継続こそ力」のように長く続けることだけをモットーに研鑽に励んでいます。
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2019年4月6日土曜日
小春日和
季語
は
小春日和
天気のいい日に、天青く
小春日和
そのものである。ローカル電車にのった。電車はのんびりとことこと走る。沿線の風景も、どちらかというとひなびた景色が続く。次第に自分の乗っている電車の走る音が遠のいていく。
「小春日に ローカル電車の 音遠く」 (白扇)
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2013年1月21日月曜日
今月の俳句
冬の風景
「
陽だまり
の 筆山仰ぎ 湯の香り」 (白扇)
これは少し説明が要る。高知市に筆山と呼ばれる小高い山がある。この山の真向かいに「三翠園」という老舗の旅館がある。これは藩主の山之内家の屋敷の跡に立てられた由緒正しいホテルである。この三翠園では最近温泉が湧き、入浴できるようになった。この温泉に浸かっていると、この筆山全体がまるで陽だまりの中にあるような割にスケールの大きい気分になれる。
「陽だまり」は季語として認定されていないかもしれないが、冬の雰囲気をよくあらわしているものと考え、勝手に季語とした。
「久々の 老母の笑みや
柚子湯
かな」 (白扇)
介護の下にある老母は、普段は、ゆっくりと風呂に入る雰囲気にないのだろう。「ゆず湯に入った」と少し上気した顔で報告してくれた。何かほっとしたと同時に、その意外に色気のある顔に驚いたことを覚えている。
「雨戸くる 音聞き迷う
冬の床
」 (白扇)
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